2005年03月19日

龍華寺(ロンホァス~)

04082602.jpg今日は若干風があるものの天気も良い為、ヨメと2人で近所の龍華寺に行ってきた。
来月に控えたヨメの出産と、同じく来月決着するであろうお山羊の人事異動に対してのホトケ頼みである。
それで、この龍華寺
上海では名の知れた古刹の一つで、近所のマクドやスーパーマーケット等も中国風建築の中に埋め込まれている「外人ウケ」スポットとなっている。
実際いつ訪れても必ず外人(ここでは欧米系の事)が見受けられ、可愛い小姐をぶら下げて、お参りするでもなくウロウロしている。
まぁ「外人好み」というのは確かに理解できる。
寺院の敷地に入ってしまえば中国らしからぬ静かさだし、極彩色の仏像なんかもファンタスティックで、こういう場所はお山羊もお気に入りだ。

04082602.jpg今回は札幌拉致事件もあったので、ほぼ半年ぶりくらいの参詣になる。
旧正月明け故なのだろうか?以前来た時よりお堂内が清潔になり、仏像もやけにピカピカでサッパリしていた。

毎度のように一通り「ナムナム」した後、敷地内を散歩して寺院外に出るのだが、その途端、静謐だった雰囲気は(やはり毎度の事ながら)一変する!!
「旦那!恵んでくれよぉ~ ・・・ほらぁ!いいから出しなよ!!」
とミョ~に態度のでかい叫花子(じゃおふぁ~ず:乞食)。
「はろ~!ろれくす!ろれくす!」
と偽時計売りのおっちゃん。
「幸せになる方法を教えてやるよ~!! 金も東西南北からバンバン入って来て・・・」
といんちき占い師のおばちゃん等々。
・・・俗世間そのものが、著しいコントラストを伴い、外人と見るや文字通り襲って来る。
断っても、無視しても、小走りに逃げても、追いすがって来るこのタフネス!!
一方でヨメは彼らを面罵しつつ、お山羊脱出作戦の殿を務めている。
因みにこの様な光景は、市街中心部にある静安寺以外、大抵の寺院で見られるモノなので御用心 ^^;

04082602.jpg―でわ、最後に。
先の撤退戦後に見つけた「変なもの」を紹介。
「有料露天身長/体重計」
中国では良く見かけるのだが、使ってるヤツも見た事無いし、その発想も理解できない。
・・・何故に道端で・・・( ̄-  ̄; )


投稿者 お山羊 : 19:27 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月08日

お山羊香港へ

04090800.jpg実は現在のお山羊のビザでは中国国内に連続60日しか滞在できない。
従って通常は2ヶ月に一回、作業報告や打合せで3~5日程日本に戻るのだが、仕事がテンパっている居る時等時間/経費の節約の為香港に日帰り旅行をすることがある。中国に返還されたとは言え、香港は未だ外国扱いなので、ビザの滞在カウントをリセットできる為だ。
この日もそんな訳で1日香港旅行となった。

本来は上海から飛行機で2時間の処、着陸ラッシュでも有ったのだろう。3時間チョイ掛かって香港に到着。入国ゲートでHK$に両替を済ませ、いよいよ上陸である。
とりあえず前回は空港内の探検に留まっていたのが、今回は多少度胸も付いたので市内まで脚を伸ばして見よう。目の前に有るエアポートエクスプレスとやらの往復切符を購入(180HK$)し、2時間弱の市内探検に出発した。

車窓からの香港は、先ず街並みの美しさに驚いた。印象としては(行った事は無いのだが)長崎の風情に近いものを感じる。加えてその狭隘な土地に御立派なビルがギュウギュウ詰に立ち並び、周囲の緑とのコントラストを際立たせている。

04090802.jpg電車に揺られること20数分。駅を出てからもただ驚くばかりである。…とても中国とは思えない(;゚Д゚)
ひたすら徒歩にて街中を徘徊しているのだが、何と言っても「ウルサクない」のである。
車はクラクションを鳴らさないし、運転者も歩行者に気を遣っている。道行く人々も大声で喚き散らす事も無い。あらゆる場所が清潔に保たれ、更に路地裏等を歩いて見てもゴミが撒き散らされていない。
よく見れば、確かに痰吐きやポイ捨ての類に結構な額の罰金を科す旨の看板がある。ただこれも駅前でひとつ発見した程度で、マナーという概念がしっかり浸透している様である。

帰宅後に妻にこの話を聞かせると
「イギリスが100年かけて直したでしょ。彼らのアタマ、実はもう中国人じゃないヨ」
とサラッとコメントされた。
-さもありなん。目に付くのが欧米人の多さ。
上海も国際都市と言われているが、コッチはさすが元英国領。外人含有率は更に高いように思える。
そういう事情もあって基本的に現地の連中は皆英語を当たり前の様に話しているのだが、反面「中国語(普通話)」となるとコレが殆ど通じない。ちなみに香港独自の言語は広東語で「いわゆる中国人」は普通この言葉を解さない。
ナルホド。香港が未だに外国扱いされるのも尤もだ。

04090801.jpg言葉の問題と言えばお山羊自身も今回は愕然とさせられてしまった。
食事や買い物、空港での問い合わせに際して…英語が口から出てこない…
言われた事はまぁ理解できるのだが、応えようとして口から出て来るのはもはや中国語(TωT)!
前回香港に来た時は英語で何とかやり取り出来ていたのだが、上海暮らしが長くなった為だろう。中国語スキルの向上と反比例して、元から大した事ない英語スキルが「着実に」低下している!!
英語を話すつもりでもついつい中国語の単語が口に上り、その後苦労して英語を搾り出す感じになってしまう。…「中国語脳」とでも言うのだろうか・・・そういえば日本に帰った時も、漢字をうっかりピンインで読んでしまうことが多々ある。喜ぶべきか悲しむべきか。どっちにしろ第2外国語を習得する道の険しさを改めて思い知らされた一日である。
「3ヶ国語以上話せる方々には全く頭が下がります。」
「ノーミソどうなってるんですか?」

投稿者 お山羊 : 23:17 | コメント (0) | トラックバック

2004年08月26日

職場入り口

04082602.jpg何をやりたいかというと、画像と文字の絡みを実験してみたいだけだったりする。ここでは文字の回り込み設定というものを施してみたのだが、果たしてうまくいっているかどうか・・・。(先ずは確認が出来るまで文字数を稼がなければ!!)
とりあえずサンプル画像は、先ほど携帯で撮影したオフィスの入り口。一見ご立派なビルだったりするのだが中身(目に映りにくい部分)は惨憺たる有様だったりする。電気系統は全て前科持ちだし、停電や瞬断もしょっちゅう起こる。
中国が誇る国際都市の中心地というには、余りにもお寒い造りではないか (TωT)。
・・・しかし人民広場がこれでは、他は推して知るべしと言ったところか・・・( ̄-  ̄;)

投稿者 お山羊 : 12:16 | コメント (3) | トラックバック

2004年08月25日

「中国」を語るにあたって

なんだかんだで上海での生活も随分慣れてきた。
SARS騒ぎで強制帰国していた頃を除いても、一年半以上の月日をコッチで過ごしている事になる。
中国という何かとネタになる様な土地での暮らしではあるが、コレだけの時間をおいて初めて「丁度良い距離」で身の回りの事を考えられる様になった気がする。
とりあえず今後中国を語るにあたって、お山羊のスタンスを書いておかねばなるまい。

ネタの中には中国をある意味馬鹿にしたと感じるモノも有ると思うが、これも現地で生活している者からの一視点である。
実際に集合として見た時の中国人は「勘弁してくれ」というくらいたまらないもので、その考え方や行動には常に辟易させられている。ただ、それでもコッチの友人/知人達は「いいひと」ばかりだったりするし、ご存知お山羊の妻も中国人だ。
こういうジレンマに際して、ある優しい人は「何人だからと語るのではなく、一個人として・・・」と言う。
お山羊もこれは素晴らしい意見だと思うし、そういう見方が出来ればとも思うのだが、人種、国籍、社会的階層の坩堝たる上海で生活していると、やはり「中国人は・・・」という見方が「政治的に正しく」なくても確かに存在するのを感じざるを得ない。

昨今は近隣国の関係をとりあげて様々な論調が見受けられるが、特に大手媒体の旗振りによって行われる友好報道等は、善意のものとして見ても何処かいびつで、薄気味悪い感じさえする。
お山羊としては極端な話「日中友好」なんてものは敢えて叫ばない方が良いと思っている。
良い部分は良い、嫌な部分は嫌だという至極当たり前の関係の上で、その良い部分とミニマムなレベルで良好な関係を築けば良いのではなかろうか?

目を瞑ってまで友好に誘導する気もない。
しかしそれでも「何故か中国が好き」なままでいる不思議を、時には愚痴り、時には感心しながら、ゆっくり考えて行きたい。
オソマツデシタ (゚ω゚)ヾ

投稿者 お山羊 : 22:49 | コメント (0) | トラックバック

2004年08月24日

エレベーターにて(日系企業の・・・)

お山羊の職場は人民広場という上海の中心地で、シンガポールの華僑資本による新築オフィスビルの一角にある。
で、ここのエレベーターがまた使いにくいシロモノで、低層階用/高層階用と分かれているのだが、更にその中でも、特定階に止まるモノ/止まらないモノが有る。
「特定階に…」という点で、仕様的にも美しくないのだが、それをカバーするべき誘導表示もイイカゲンで、案の定初めて訪れる人間はほぼ乗り間違いを起こしてしまうのだ。
こういう時、止まらない階のスイッチを「なんじゃこりゃ~!?」「壊れとるがな~!」と大騒ぎしながら連打するのが中国人。一方外国人と思しき連中は、ボヤきつつもサッサと諦めるのでこれがまた分かり易い。

今日もまた一人、顔のクドイおっちゃんが、止まらない20階を押して(ん?)という顔をしていた。
挙動から察するに日本人だろうと思ったので「一旦2階まで戻るか、19階から階段ですよ。」と話しかけてみれば、案の定おっちゃんは日本人。「あ、そうなんですか~。有難うございます ^^」と答えが返って来た。
「あのぉ・・・こちらは日系の企業さんが沢山入ってらっしゃるんですよねぇ?」とおっちゃん。
「沢山って程でもないですが、何軒かはありますね~」
「そうですか。実は本日ワタクシ営業に参りまして・・・」
「はぁ、お疲れ様です。」
「キャバクラなんですけどね^^」とおっちゃんが名詞を取り出す。
「げふっ!!」おっちゃんの名刺は上海でも有名な日本式カラオケクラブ(*1)のものだ。
「あ、キャバクラさんでしたか~w; 」
等とやってる内に職場のフロアに到着。
「じゃ、失礼しま~す。」とその場を後にした。

-しかし考えてみれば、直接事務所に営業を掛ける水商売というのも大したものだが、それを堂々真っ昼間から受付ている会社に対しても「何だかな~」と呆れたりして・・・。
「商社とかってこんなモノなのかも;」と納得する反面、「真面目に仕事しろよな~」と上海に於ける日系企業のチョットただれた側面を見た気がした。

(*1)日本語の多少出来るお姉ちゃん「小姐(しゃおちぇ)」と酒を飲んだりカラオケを歌ったりするトコロ。
店によっては相当キワドイ盛り上がり方も許容されており、中国の駐在員は100%こういう場所のお世話になる。
お山羊もアテンド等でお世話になることがあって、件のお店は・・・結構 (・∀・)イイ!!

投稿者 お山羊 : 19:49 | コメント (0) | トラックバック